お彼岸

晴れ
 お寺で彼岸法要。住職の法話、この世を此岸と言い、彼岸は浄土。
 此岸には、「3だけ現象」=「今だけ、金だけ、自分だけ」の利己主義が蔓延しているが、その裏側には彼岸=真理が張り付いている。それに気付け!と叫んでいるのが仏。
 実例。金子みすずの詩を紹介。
「大漁」朝焼け小焼けだ大漁だ、大羽イワシの大漁だ。
浜は祭りの様だけど、海の中では何万の、イワシの弔いするだろう。

「いぬ」うちのダリアの咲いた日に、酒屋のクロは死にました。
おもてで遊ぶ私らを、いつでも怒るオバサンが、おろおろ泣いておりました。
その日学校でそのことを、面白そうに話してて、ふっと悲しくなりました。

「蓮と鶏」泥の中から蓮が咲く。それをするのは蓮じゃない。
 卵の中から鳥が出る。それをするのは鶏じゃない。
 それに私は気が付いた。それも私のせいじゃない。

このように、全てのものは、裏表が張り付いていることに気が付けば、裏=浄土に至ったと言える。

寺の境内の花